← 画面中央の赤丸ワット・マハタートから北にワット・ラーチャプラナがあります。
ここの入口にも30Bと書かれた料金表の上から50Bの貼紙がありました。
無言で50Bを渡し、特に何も貰うことなく中へ入ります。
(強そうな門番もいないのでダッシュで突入してもいける気もしますけどね。。)
はっきり言って、ワット・ラーチャプラナにはあまり期待していませんでした。
というのも、建築様式がクメール式だから。
とうもろこしみたいなクメール様式より塔の先端が尖ったセイロン(スリランカ)様式が写真ではよく見えたんですね。
← トップ写真にある門をくぐると仏塔が現れます。
仏塔の前でカップルが写真を撮り合いっこしていました。
撮り合いっこしているカップルを取る私。
ラブラブパワーを少し吸い取り先へ進みます。
だんだん仏塔に近づくにつれ、クメール様式の細かな作りが現れ、
「ん?案外、クメールもかっこいいかも。」
なんて思ったりしてしまいます。(とうもろこしとかバカにしてすみません。。)
← さらに迫ります。
「あんれ、まーーー!!」
「ちょーかっこいい!」
「何あれ?あの見晴らし台、ちょーかっこいいし。」
「聖闘士出てきそうだし。」
「あそこに行けるのかなぁ??」
← こえ〜よ〜
何と!世界遺産なのに登ることができたんです!
日本じゃ考えられませんよね。
後世に残して行くためとかいって、エジプトのピラミッドみたいに登れなくなる日が来るかもしれないことを考えるとラッキーだったと思います。
あ、この記事のトップにある参考URL。まだ読んでいない方は確認を。
ルイス氏が塔の中腹から落下した記事です。
ほんとに勾配が急で危ないんです。ルイス氏が無事でよかった。。
← たぶんルイス氏はこの辺りから。。
見晴らし台まで登る手すり付きの道があったみたいなんですけれど、
途中で道を間違えたらしく、石段をせっせと登っていました。
でも誰からも何も言われず、、
あと少しでルイス氏と同じ運命をたどるところでした。。
← 秘密の階段
見晴らし台へ着くと、秘密の階段があります。
実はここ。すごいところだったんです!
当時王位継承で敗れた兄のために弟が宝物箱を納めていたらしく、1958年の修復の時に、見つかったということなんですねぇ。
「お宝!お宝!ちょー燃えるぜー!」
「何か落ちてないかなぁ。お宝。」
秘密の階段へ突入します。
← すげーよ、まじすげーよ!
秘密の階段で10m程度下ります。
下に行くに連れて狭くなり、気温も上昇。
汗だらだらで最後の一段を降ります。
「ん?何もないぞ?」
と一瞬思いましたが、目を上げると1mくらい先にしゃがまないと入れないくらいのほら穴が。
「こ、これはっ!」
インディ度120%を振り切ります。
縦70cm×横70cmで高さ3mくらいの壁画部屋でした。それが上の写真。
入口から正面左右に壁画があり、それぞれライトアップされて黄金色に光っています。
アクリル板で遮られていますが、壁画の前にはミニ仏像や装飾品の数々が並んでいました。
博物館での展示物としてはよく見るようなものですけれど、
遺跡の中で見るとそれがレプリカだとしても感動のレベルが半端なく違います。
← 発掘された装飾品のレプリカ
秘密の階段の入口の奥に上の写真の部屋が位置します。
そして、宝物箱は秘密の階段とは少し離れたところで見つかったようで、
上の写真の"×"になっている部分を10mくらい掘ったところで見つかったそうです。
本物はチャオ・サン・プラヤー国立博物館で展示されていますが、レプリカならここでも見ることができます。
「う〜む。壁画部屋の方がかっこいいなぁ。」
ロープで10m降りられるとか体験できたら宝物箱に一票だったと思います。
← なぜ??
「誰かに見られているような・・・??」
"×"の部屋の四方を見渡すと、、
「国王カレンダー発見!!」
誰が使っているのかわかりませんが、現国王プーミポン・アドゥンヤデート国王(ラーマ9世)がこちらを見ていました。
「サワディーカップ」
小さい声で国王へいちよう挨拶をし、ワット・ラーチャプラナを後にします。
とは、問屋が簡単にそうはさせてくれません。
ここは何といってもタイですから。
「お前、待て、お金払ったか?券見せろ。」
「券?入る時あそこの小屋で50B払ったぞ!券貰えなかったけど。あのおばちゃんに聞いてみてよ。」
「そうか。ならいいんだ。」
これは、完璧にボリおやじです。警備っぽい服を着て英語で話しかける。
観光客から金を巻き上げる。おばちゃんもグルだったりする。
当たり前のようにそしていつものようにフレンドリーに接してくるのがタイ人。
そんな気質には昨日経験値をかなり積んだのでもう慣れっこ。
全然気にしません。
ボリおやじを比較的簡単に宥め、遺跡からでると待ってましたとばかりに今度は、
「トゥクトゥク、トゥクトゥク。」
トゥクトゥクおやじ登場。
「でたっ!」
しかし、彼らの扱いこそもう慣れっこ。
「今からどこいく、30Bでどこでも行くぞ、雨降りそう、今日娘が学校休みなんだ、娘かわいそう、、」
「そうか、いずれにしてもオレは歩くから。ワット・プラ・シー・サンペットはどっち?」
「あそこを左に行ってずっとまっすぐ。」
「お、わかった、わかった。さんきゅ、さんきゅ。じゃ!」
アユタヤー遺跡の旅はまだまだ続きます。
サワッディーカップ!!
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