アユタヤは南北4km、東西8kmの川で囲まれた街。
遺跡はほぼこのエリアに点在していて、見て回るにはふつうはレンタルサイクルかトゥクトゥク。
レンタルサイクルは一日30B(= 100円)。
貸してくれる店を探しているときに、そのトゥクトゥクおやじが現れたわけです。
「いくら?いくら?(←これだけ日本語でした)」
雨も降りそうだったせいかだんだん勧誘が激しくなってきます。
「レンタルサイクルが30Bだから30Bだったら乗ってもいいよ。」
「無理、無理。ガソリン台も出ないよ。」
「じゃあ、いい。あ、雨が激しくなったらまた声かけるからさ。」
わかります?この話術?
一日目に学んだ勧誘を回避する魔法の言葉。
"〜だったら、また声かけるから。"
これで安心するみたいで、大抵のトゥクトゥクおやじは退散します。
このおやじだけは一回諦めたかと思いきや100m先の路地でまた待ち伏せしていて勧誘をしてきたんですけどね。もちろん無視ですよ。気温も38度越でこっちも無駄な殺生はしたくないですし。
← アユタヤの簡易地図。画面中央右側にあるアユタヤー駅から川を渡ってまっすぐ進みます。
結局、レンタルサイクルの店も見つからなかったので、徒歩で突き進むことにします。
そして、この時点で全部回るのは諦め、目ぼしい遺跡かつ効率よくいける遺跡に絞ります。
ここで、少しタイの仏教と日本の仏教の違いを。
一般的に仏教は2種類あり、チベット・中国・朝鮮・日本と北回りで伝わったのが北伝仏教(大乗仏教)、一方でスリランカ・ミャンマー・カンボジア・ラオスと南回りで伝わったのが南伝仏教(上座仏教)と呼ばれています。
そして、この2つの仏教は思想や建物の作りも異なります。
思想ですと、、大乗仏教がすべての人が平等と謳うのに対し、上座仏教は出家して何ぼという考え方です。
ですから、タイではお坊さんはかなり高貴で例えば乗り物の中でも席を譲らなければいけません。
建物は、これからたくさん写真が出てきますので感覚でわかるかと思いますが、建築様式がクメール様式、スリランカ様式、スコータイ様式と3つあることだけひとまずお伝えしておきますね。
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■ ワット・マハタート ★★★ ※参考URLは、
こちら。
渡し船を渡って一番近い遺跡がおそらくここ、ワット・マハタート。
14世紀を代表する仏教寺院らしいです。
閑散期なのか不況のせいか30Bの上から50Bと上書きされた紙を確認し、
入口の料金所でお金を払い中へ入ります。
久々の世界文化遺産。
高なる鼓動を抑えながら携帯カメラをばしばし遺跡へ向けます。
← 仏像とクメール様式の仏塔
アユタヤーはかつてビルマ軍の侵攻で、信仰を象徴するものは徹底的に破壊された過去を持っているんですね。
ですから、こうして首が残っている仏像は珍しいんです。
首の中にも宝飾が隠されていると思っていたみたいですよ。
← 座像で降魔印には袈裟が似合う!
ここにも難を逃れた仏像が。
頭の上に乗っている楕円上のもの。
確かこれも個々に違っていてそれぞれに意味があるんですよね。
とうもろこしみたいのが乗っていたり、五重塔みたいなのが乗っていたり。
他にも仏像の姿勢(立像や座像)やポーズ(降魔印や禅定印)に注目です。
← あんれー!首が全員ない!
今となっては首がないですが、元からあった首たちがどこへ消えたのか不思議です。
ちなみに首なしの仏像に自分の顔を乗せて写真撮影をしていると、
管理人さんに叱られますから気を付けて下さいね。
バチが当たりそうなのでやらないと思いますけれど。。
← 見たことある〜!
アユタヤーに来たかった一番の理由。
こ、これですっ!これが一番見たかったんです。
小学生の頃から歴史の教科書には、アユタヤーといえば山田長政の日本人町とこの仏塔のことが書いてありましたよね。
木に埋まっている仏塔は他になくこれだけってのがまた感慨深くさせられます。
← あれれ?
んん?でも何か違う。。
教科書で見ていた仏塔はもっと大きかったのに実際は、、
よくあるパターンですね、、
四方200mはある遺跡を2周回ってようやく見つけましたもん。
← 今日のオチ
もっと遠くからのショット。
あれれ?管理人さん、寝てるでしょ??
仏塔の周りには柵があって、おそらく柵を越えて触ったり傷つけたりしないように
見張っているんだと思いますけれど、寝たらダメでしょ!
でも、世界遺産なのにこんなにゆる〜い感じがまたいいんですけれど。
壊れたら仕方ないとか触る人なんていないでしょとか思ってそうですもん。
というわけで、次回からしばらく遺跡巡りの話になります。
歴史が好きな方はいいと思いますが、
そうでない方はたまに訪れるハプニングに期待して
また読んでくれたら嬉しいです。
では、サワディーカップ!
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