いよいよ生まれて初めてのタイの地を踏み出します。
「ん?以外に清潔なにおいだなぁ。ほんのりエキゾチックな感じ。パクチー臭くないっす!」
これは意外でしたねぇ。台湾よりすごいかと思ってほんの少し期待していたのですが嗅いでも嗅いでも"ほんのりエキゾチック〜"でした。
イミグレーションを出て初めにやること。両替です。
台湾日記のときも少し書きましたが、外貨の両替は大概現地の方がいいレートになります。
今回は、日本で1バーツ約3.1円のところ、現地では2.8円。いいでしょ?
あ、タイのお金の種類の説明をしておくと、単位は"バーツ"と"サタン"の2種類があって大抵"バーツ(以降"B"で表記)が使用されます。田舎にいくと"サタン"も使われるといった感じでしょうか。
紙幣は、10B、20B、50B、100B、500B、1000Bの6種類。
硬貨は、1B、2B、5B、10B、25サタン、50サタンの6種類。
ちょっとオーバーかもしれませんが、物価はタイでの1,000Bが日本での10,000円に相当といった感覚です。
市内で両替した方がレートがいいというのが定説ですが、
市内に出る前にバーツを少しは持っておこうということで10,000円を両替します。
「Could you exchange this money from yen to baht?」
「・・・」
両替してくれました!
「てか英語通じるじゃん!いや、待てよ。両替屋でお金出してわからない方がおかしい。まだまだ油断禁物だな。」
どのガイドブックにも共通して英語はほとんど通じないと書いてあったので極めて慎重になります。
(旅の前の4日間、タイ語でいろいろなシチュエーションのフレーズを勉強したのにとっさに出てこないのがこれまたこめかみポリポリって感じですな)
10,000円が3,537Bになりました。
「バーツ、ゲットだぜ!」
外貨って昔から好きなんですよね。これで物が買えるということが不思議です。
→ エアポートバスの受付。
無事両替を終え、いよいよ市街へ出るために、エアポートバスに乗ります。
この辺りにはタクシーの運ちゃんがたくさん待ち伏せしていて、空港から出てきた旅行客に声をかけてきます。
「タイのタクシーはメーター制がほとんどですが、メーターが付いていてもメーターを上げず何食わぬ顔で寄り道する運ちゃんがたくさんいるので気を付けましょう。」
と、ガイドブックに書いてあったことを思いだし、さらに
「スワンナプーム空港前は特に、、」との一行。
「おっ!来た!来た!」と無視し続けエアポートバスの切符売場まで歩きます。
切符を買おうとモジモジしていると、
「Where are you going ?」と10代くらいの女の子が声をかけてくれました。
ん?英語?
「W-----ell, I wanna go to Kaosan.」
「150B.」
「What time does the bus for Kaosan arrive here ?」
「15 minute later.」
切符売場の前で一休み。タクシーの運ちゃんも旅行客が出てくるまでイスで寛ぎます。
15分後、バスに乗り込みます。
だいたい50分の道のりを車窓を眺めながら過ごします。
"HITACHI"、"MITSUBISHI"、"CANNON"、"TOSHIBA"、"PANASONIC"といった看板をたくさん目にしました。
工場と聞くと、中国や韓国、台湾をイメージしていましたけれど、タイにも結構日本企業が進出しているんですね。
空港から市街へは高架した高速道路を通って行きます。
台湾のときと同じくやっぱりワクワクしてしまいますね。
初めての旅行客にとって、一番初めに見る現地の風景ですからねぇ。
至る所で(ちょっとした茂みがたくさんある)、ゴミを焼いているのが印象的で、さらに焼いたゴミ跡を漁っている人もいて、アジアを感じずにはいられませんでした。
→ ここが聖地です!安宿がたくさんあるんですね!でも今は地価上昇に伴い安宿もまぁまぁな値段に。
15時20分。
カオサン到着。
カオサンといえば、カオサン通り。
カオサン通りといえば一昔前ではバックパッカーの聖地で有名でした。
最近では観光色が強くなったようですが、今でもバックパッカー(特に欧米系が多い)がわんさかいました。
カオサンは市内から少し外れているので個人的にはあまり行く気がしなかったのですが、
「バックパッカーの聖地を訪れずに何が旅人だ!」
と自分を奮い立たせ、そしてスケジュール的にも都合がよさそうだったのでタイでのスタート地点に選びました。
(これが正解だったか不正解だったかは今でもよくわかりません、、詳しくは後ほど、)
カオサン付近には王宮(いわゆる王様の家)があり、見どころもいくつかあります。
とりあえず行っとかないとなスポットとして、ワット・プラケオ(王宮の隣)とワット・ポーへ徒歩で向かいます。
→ 片道4車線ですが何のその。ここはアジア。前進あるのみ!車が止まってくれますよ。
この界隈は何気にワット(= 寺)がたくさんあって見どころ満載です。
プラケオに向かう途中立ち寄ったワット。(名前は忘れました、、)
10分くらい偵察して、感想は、「ふ〜〜ん・・・」。
特に感動もなく出、34度の暑さにだんだん耐えきれなくなり出口でズボンの裾を上げていると後ろから、
「What are you doing ?」と親しげなおじさんAが登場。
「It's so hot.」で返すと、はじまりました。
「おまえ、どこから来た?」「いつ来た?」「一人か?」「タイは何回目だ?」「これからどこ行く?」・・・
全部答えてやりましたよ!
でも、すごくフレンドリーなんです。
これには気を付けた方がいい。なぜならこれがタイ人の気質だからです。
そして、仲良くなってきたのを見計らって、
「ワット・プラケオやポーは15時で閉まるんだよ。近くに観光局あるから案内するよ。」となるわけです。
→ 公衆電話の台を机にして昼食を食べるおじさん。きょろきょろしすぎだよ。
そして、「怪しいなぁ」と思いつつも着いていくことにします。
観光局。通称TATと呼ばれているもので、タイ政府の正式な観光インフォメーション施設なんですね。
なので、まぁ大丈夫だろうし、このおじさんAも道案内だけだろうと思ってしまいます。
観光局へ徒歩5分ほどで着き、おじさんAとハグして握手してお礼を言って中へ入ります。
「サワディーカップ。」
「サワディーカップ。」
「バンコクの地図を欲しいんですけど。」
「・・・おまえ、どこから来た?」「いつ来た?」「一人か?」「タイは何回目だ?」「これからどこ行く?」・・・
始まった。。
「ワット・プラケオとワット・ポー、ワット・アルンへ行きたいんですけど。」
「ダメだ、ダメだ。もう閉まってるよ。」
「え?でもプラケオは確かに閉まってる時間ですけれど、ポーは17時までってガイドブックに書いてありますよ?」
「いや、16時までだよ。」
よく聞き取れなかったですけれど、お寺のスケジュールの都合で早く閉まる時もあるらしいのです。
「で、明日はどこ行くのか?」「ホテルは決まってるのか?」
ここからだんだん怪しくなります。
パンフレットを持ってきては、"アユタヤツアー"や"ゾウ乗りツアー"、"提携の安いホテル"を紹介してくれます。
こちらも
「But〜 I'd like to advance by myself.」
の一点張り。半ば地図を放り投げられ話は中断。
こちらも嫌な思いはしたくないので、「地図を貰ってもいいか?」と確認し退散します。
「ちっ、おじさんAめ、絶対グルだな。オレが申し込めばマージンが入るしくみだろうな。絶対そうだよ。」
「残念だったな。その手にはかかりませんよ。こちらとて初めての地ながら旅スキルはちっとはあるんだから!」
と思い、改めてワット・プラケオの方へ歩き信号待ちしていると、
「どこ行く?」「いつ来た?」「市街までならトゥクトゥク安いぞ?」
タイ人はすごいぞ!タイ人はしつこいぞ!タイ人は諦めないぞ!
おじさんBの気が済むまでぜ〜〜んぶ聞き、答えてあげます。
「さよなら。サワッディ〜カップ!!」
観光局を紹介された時点で、そそくさに別れを告げます。
そんなことを言いつついつの間にか旅を楽しんでいるんですね。私も。
でも、悪い人たちじゃないんですよ。これがタイ人なんです。
現地に行ったことがある人でないとわからない感覚だと思いますけれど、私はそう感じました。
そういうのが、嫌な方は話しかけられても無視するのが一番でしょう!
無視されることにも慣れているのもタイ人です!!
→ おまけ写真。街中の気にハンモックをかけ自分ちのように昼寝をします。
これも普通みたいです。
工事現場のおじさんたちも昼休みはハンモックかけて寝てましたし、ちょっと大きい公園に行くとハンモック集団がいましたし。
「オレも欲しい。ハンモック。」
と思いながら、徒歩30分で着くところをタイおじさんに引き留められ1時50分かけ、
ようやく、目的地の船着場ター・ティアンに到着します。
では、この辺で今日はおしまいです。
次回はチャオプラヤー・エクスプレスでチャオプラヤー川を下り、市内へ進出しますよ。
お楽しみに〜。
サワディーカップ!
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