少し時間が経ち、何だかおかしいことに気付きます。
「ここはタイ・・・、日本より赤道に近い・・・、ということはこの時間ならもっと明るいはず・・・」
そこでようやく理由がわかってきます。
携帯電話の時計を現地時間に合わせていなかったんですね。。(えへ)
7時30分に起きようとしていたので、現地時間は5時30分。
眠さは異国にいることの自然な高揚感であまり感じませんでしたが、どうりで暗いわけです。
「休めるときに休んでおこう。」
結局、携帯電話の時計は現地時間に合わせず、2時間を上乗せでセットし再び眠りに就きます。
7時50分。
初めての海外の地へ行くときは必ず持っていくクラッカーとカロリーメイトを食べます。
(コンビニが近くにあるとは限らないですからね、初めての国や土地へ行く際はちょっとした食料は持参していた方がいいですよ。あと、どこか僻地で遭難したときとか役に立ちますし。)
→ ルンピニー駅からフアランポーム駅までは地下鉄で西に3駅。
アユタヤーへの公共機関での行き方は、バス、船、電車の3通り。
バスは台湾での経験があるのであまり乗り気でなく船か電車で迷いましたが、タイ国鉄を体験してみたいという気持ちが勝って、電車で行くことにしました。
タイ国鉄はタイ全土を走っている電車で日本でいうJRにあたります。
切符はすべて駅の窓口で買い、洋6サイズの細長い切符を貰います。
(MRT(モノレール)や地下鉄では、"Suica"や"Pasumo"のようなICカードや販売機で買える磁気カードがありますが、国鉄の方が以外と原始的なんですよ)
それから、同じ路線でも電車の値段はさまざまで、?距離、?スピード、?快適さの3つで異なります。
日本ですと、基本は新幹線や特急列車・夜行列車を除いて距離で値段が変わりますが、快速や急行、鈍行などのスピードとクーラーか扇風機か何も付かないかも加味され乗車料金に反映されます。
まぁ、合理的な考えですけれど、乗りたい電車が着きたい時間に必ずあるという程本数があるわけじゃないんですよね、、そしてしょっちゅう遅れるようですし、、
→ フアランポーム駅入口
地下鉄フアランポーム駅を降り、地上へ上がるとタイ国鉄フアランポーム駅。
写真の駅入口を入ると、切符売場や飲食店、待合室がある巨大な空間が現れ、入口の狭さと空間のギャップに圧倒されます。
きょろきょろしているのを見かねてか、
「Where are you going?」
「I wanna go to Ayutthaya. What time does the train start for?」
「9:25. And 15B.」
「50B??」
「No. Fifteeeeeen.」
「Fifteeeeeen! Thanks.」
と、若い学生風のねえちゃんが教えてくれます。
(日本でも最近は切符売場近くに、車掌の格好をしたボランティアだけどどこか電車マニア風な学生くんがスタンバイしていますけど、若いねえちゃんが案内してくれた方がより駅がにぎやかになるのにと思いませんか?)
バスのときもそうでしたけど、タイでの乗り物の乗車案内窓口は女性が多いようですね。
→ プラットホーム
切符売場の空間を抜けると、さらに巨大な空間がありたくさん電車が停まっています。
アーチ上の天井とステンドグラスがよく西洋でみるプラットホームの造りですね。
ハリーポッターが魔法学校に行くときに出てくる駅を連想させます。
→ アジア〜ン!
「おっ!乗車口に扉がないっ!」
「いいねぇ。満員のときには踏み台にも人が溢れるんだろうなぁ。」
「それでも出発するのがまたいい。」
「アジア〜〜〜ン♪」
自称、鉄Jr.(日本人だけに)にとっては堪らない乗車口です。
→ できるのか?
「なんだ?この部屋は?」
開けてみると、そこにはフリースタイル?のトイレがありました。
電車でぽっとんは厳しいでしょー。
と思っていましたが、現地の方は当たり前のように利用していました。
どんなフリースタイルを見せてくれるのでしょう。
あいにく、出るものが無かったので利用できませんでしたけど。。
→ 車内はこんな感じ
アユタヤー行きの電車は1等車66B、2等車35B、3等車15Bの3種類あって、値段が高いほど速くて快適になります。
扇風機なしの電車もあるようですが、扇風機が付いているのでいい電車とは限りません。
その分座席が堅いとか快適さが劣るようにできているんですね。
ちなみに、この扇風機。
はっきり言って役に立ちません。
乗車したときから窓は全開。
田舎の何もないところなんかは、時速120kmくらいでかっとばすので風がびゅーびゅー入ってきます。
窓を閉めると今度は暑くなるので誰も閉めないのか、扇風機が壊れているのか、それとも暑いと感じないのか。
どれもあるような気がしますが、郷に入らずんば郷に従えで適度に風が入ってくる場所へポジショニングします。(あ、3等車なので全席自由席です)
→ いい席みっけ
車内では、どこからともなく売り子が現れます。
水、ジュース、お菓子、おつまみ、惣菜。
電車は売り子のおばちゃんたちの職場のようで、驚いたことに大抵英語を話せます。
職場といっても、おそらく許可なんて取っていないんでしょうね。
みんな生活のために必死。
日本はそういう点では規制が厳しすぎるのかもしれませんね。
→ そこに置かないで!漬物。
フアランポームは始発駅で、しばらくすると途中駅から乗客が増えてきます。
乗客が増えればいろいろな事件が起きる可能性も増します。
「くっさ〜〜〜(×o×)」
上の写真で左奥に2人掛けのところに3人で座っている女の子2人とお母さんの家族。
この3人組は始め私が座っているボックス席の反対側に座っていたのですが、
席が空いてきたせいか場所を少し後ろに変えたんですね。
「よし、これで臭くなくなる!」
と思っていたのも束の間、自分たちだけ移動して、臭い物体は置いたまま(写真画面右下の黒いビニール袋)。
「え??持ってかないの?」
「ちょーくせーーんですけど。。」
なんてことはタイ語で話せないので我慢せざるを得ません。。
何かを発酵させたような臭い、つまり生ゴミの腐った臭い、、
しかし、おもしろいですね、慣れって。
確かに臭いは臭いんですけれど、共にいる時間が長くなるほど慣れてきてしまうんですね。
(あ、臭いとか清潔さとかデリケートな方にはアジアへの旅はオススメできませんよ。台北行きのチャイナエアラインなんか飛行機の中からすでの薄くパクチー臭いですから。あと、さらに暑さで臭いもMAXまで高められますし)
でも、よかったかもしれません。
あんな臭い物体を閉めきった空間に持ち込まれなくて。
意外とそういったことも考えてオープン窓ばんざーいになっているのかもしれませんね。
そこまで考えていないと思いますけど。
→ 世界の車窓から
列車は民家の側も駆け抜け、民家とプラットホームの間に垣根がない場所では子供が線路の上で遊んでいたり、主婦が会合したりしています。
そして遠くにいくにつれて、民家も手作り感いっぱいになってきます。
貧困でもみんな笑顔なのが印象的でした。
私たちも心は豊かでありたいですね。
アユタヤー駅到着!中央に見えるベルを駅員さんが叩きまくり到着(降車)の合図をします。
11時30分。
時刻表では1時間30分の旅。
結局2時間かかりました。
特に事故やトラブルがあったようには思いませんでしたけれど、なぜ遅れたのか未だに不明。
そもそも1時間30分で着くという情報がウソなのかもしれません。
ガイドブックにも大概20分〜30分遅れると書いてありましたし。
→ アユタヤー駅の外観
駅を降りると、登場!
そう!トゥクトゥクおやじたちです。
でもここでは大丈夫。
アユタヤー遺跡に行くことを告げれば諦めてくれます。
アユタヤー遺跡は周りを完全に水で囲まれた中州なので、トゥクトゥクでは行けません。
あ、写ってた!
写真右方に写っているトランクを持ったおじさん。
これ持って船に乗るし、これ持って遺跡を巡ってました。
見ててかわいそうになりました。
→ 船着き場
アユタヤー遺跡がある中州までは渡し船で1分程度。
4B(= 10円)を支払い船へ乗りこみます。
ジャングルクルーズみたいな船着き場に興奮します。
→ これに乗ります。
燃える〜。燃えるぜ〜。
インディジョーンズみたい、オレ。
船に乗って遺跡がある地まで行くなんてかっこよすぎです。
ちなみに写真に写っているセーラー服の女の子は学校が遺跡の中にあるようで、毎日船で通っているみたいです。
毎日インディですね。うらやましい。。
→ 何だあれは??
1分後。
渡し船はアユタヤー到着。
「さぁ、遺跡よ、かかってこい!」
「とことん見てやるさー!」
と、興奮バロメーターは120%を越え、渡し船から陸へあがる瞬間、左目に何かを捉えます。
「何だ?あれは?」
よく見ると人が水浴び(沐浴)をしていました。
こちらが写真を撮って上げると、即座に水の中へ。
彼の名はタイ名物"タイッシー"と命名しておきましょう。
またいつか会えるかも?しれませんね。
というわけで、いよいよ国際都市バンコクから離れ世界遺産アユタヤー遺跡までやってきました。
遺跡というのは現物を見ると大抵よくも悪くも、歴史の教科書や資料集で見た時と印象が変わるもので、そういったところを生で感じられるのが遺跡巡りの楽しさでもあります。
さぁ、どんな発見が待っているのでしょう!?
次回をお楽しみに。
サワディーカップ!!
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