← 画面中央のワット・ラーチャブラナから西へずーっとまっすぐ進み突き当りを南に折れ、次の曲がり角を西へ少し進むとワット・プラ・シー・サンペット
「あらぁ。結構遠いなぁ。サンペット。。」
「ざっと2kmくらいだな。」
「・・・トゥクトゥクに乗って、、」
「いかん、いかん、ここで乗ったら負け。」
邪念を振り払い、また歩き始めます。
20分後。
「あれ?この辺りのはずなんだけどなぁ。」
「あ、あれか!?あのツンデレな塔はガイドブックで見たことがあるぞ!」
「塔が3本。よし、たぶん、あれだ!」
しかし見えているんですが、なかなか辿り着けません。
← ウィハーン・プラ・モンコン・ボピット
「ん??隊長!新たな建物を発見しましたっ!」
「あれは何という建物だ??」
ペラペラペラ、、
「はい、隊長!あれは、ウィハーン・プラ・モンコン・ボピットという高さ17mの仏様が安置あれている寺院だそうです。」
「いちよう見とくか。」
「かしこ、かしこまり、かしこ〜。」
← で、でたーーー!!台北の龍山寺を思い出しますねぇ。
そう。どこで書くか迷っていたのですが、
タイはですね、発展途上国(東南アジアの中心)とはいえ、物乞い?の人も多くてですね、
歩道橋の上や出店が多いエリアの道端、寺院には大概いるわけなんですね。
カラオケで熱唱する目が不自由なお父さん。ひたすら手を合わせる老婆。
そして最も言葉で言い表すことができないくらいの気持ちにさせられたのは、
身体に不自由がある赤ん坊を目の前に差し出すお母さんの姿。
この寺院にもやはりそういった方がいらっしゃって、小さい子供を抱えながらお供え用の花を売っていました。
そういった時、どうすることがいいのか(同情するなら金をくれ?欲しければ買えばよい?)、
迷ってしまう自分の弱さや経験の無さを実感してしまいます。
結局買わなかったのですが、「買って上げてもよかったのかなぁ」なんて今も複雑な気持ちにさせられます。
← この方が長身のプラ・モンコン・ボピット仏
ちなみにウィハーンというのは、礼拝堂という意味。
なので、プラ・モンコン・ボピット仏を祭った礼拝堂という意味の建物になります。
「おぉ、金ピカ!」
「なかなかの金ピカ具合だなぁ。」
「ほぅ。ポーズは降魔印(コウマイン)か。」
降魔印とは、以前も説明していたと思いますが、"印"が所謂手の決めポーズ見たいなもので、
"降魔印"というのは邪魔をしにきた悪魔を追い払っている姿を表します。
「そそるものに欠けるな。」
サンペットへの旅は続きます。
■
ワット・プラ・シー・サンペット ★★★ ※参考URLは、
こちら
「この裏道っぽい細道を辿れば行けそうな気がする〜」
と、思い立ったことを煎じながら進みます。
「あ、また50Bって貼り紙がある。」
ようやく入口まで辿り着きます。
そしてワット・ラーチャブラナでのボリおやじの教訓を活かし、
「券をくれ」と一言、スピーキングイングリッシュで言う前に
半券を差し出され、苦笑い。。っち、、
くれる人とくれない人がいるみたいですね。
窓口のおばちゃんに依るといった感じでしょうか。
← 塔が3写真に本入りきらない、、
「やっぱりツンデレだな。この尖り具合は。」
「スリランカ様式か。」
ワット・プラ・シー・サンペット。
アユタヤー遺跡の中で一番初めにガイドブックで気になった遺跡。
尖がり具合と名前の響きに惹かれました。(特に、プラ・シーの部分)
でも、初めはしょぼくれと思っていたクメール様式のワット・ラーチャブラナに感動し過ぎたせいもあってか、
実際見てみると、「やっぱりとうもろこしタイプの方がかっこいいな」と
適当なことばかりぶつぶつ言いながら写真を撮りまくります。
← 見晴らし台発見!
ワットと冠していますが実はワット(= 寺)ではないのですが、
位置付けとしては、バンコクにあるワット・プラケオ(王宮)と同じで
王室の守護寺院にあたり、当時の3人の王様の遺骨が納められているそうです。
見晴らし台。写真でも何となくわかると思いますが、
階段を登って見晴らし台(なのか?)に着いても、奥に何かあるわけでもなく壁で行き止まり。
「遺骨はどこに安置されてるんだろ?」
結局、アスレチック的な体験ができなかったこととツンデレに魅力を感じなくなったことで
比較的足早に跡にします。
■
ワット・ロカヤスタ ★★★ ※参考URLは、
こちら。
「ロカヤスタ。ロシア人みたいな名前だなぁ。スルツカヤみたい、、」
サンペットで半ば期待を裏切られ、次に向かったのはワット・ロカヤスタ。
サンペットからさらに西へだいたい2kmくらい。
ここが実は一番迷った。
くねくねした裏通り的な地元道を通らないと行けないようで、何度も現地の方へ聞きました。
「ヤークジャパイワットロカヤスタ(ロカスタヤ寺へ行きたいのですが、、)」
「○※△◇□@※○□@△、、」
これはやばい。オレのタイ語が通じてない。おかしいなぁ。
英語が話せない方が多いようで、ジェスチャーやガイドブックの写真を使って伝えます。
最後は伝わったようで、行き方の説明をしてくれていたようで、
何となく相手が言ってることを理解し指差す方角へ進みます。
← 助けてくれ〜
幅1.5m程度の田舎道。
もう後戻りはできません。
すると、前方から野良犬の集団が!!
「がるるるるる、がるるるるる」
「これは、やばいっしょ!!まじで、まじで、いやいやまじで!」
焦るもいいところでかなりを超越して焦ります。
台湾の九份の山奥でバスに取り残され、野良犬に囲まれた時より多い数。
「あのとき何して逃げたっけ??」
「そうだ!足踏みを強くして脅してたんだ!!」
同じ動きを再現します。
ダダダダダっ、ダダダダダっ
効果絶大!なんですが、なんせ狭い道で今回は相手も数もかけてきているのでなかなか相手の後ろへ回ることができません。。
そんなとき、救世主様が!!
タイミングよく餌付けおばちゃんの登場です。
「なんてオレは運がいいんだろう。」
犬っころたちが必死に喰らっている間を抜け、心拍数を落ち着かせながら撮ったのが上の写真です。
写真では把握できませんけど、総勢約20匹との闘いでした。
← ロカヤスタさんです。
それにしても何でタイ語通じなかったんだろ?
あのフレーズはかなりマスターしていたはずなんだけどなぁ。
しかし、日本に帰ってようやく気付きました。
実は、現地では"ロカヤスタ"ではなく、"ローカヤスターラーム"というそうです。
「知らねぇよ。ボビーだよ。」
みたいな気持ちになりました。。
← ロカヤスタさんの顔アップ。
これは、涅槃像(ネハンゾウ)ですね。
つまり悟りを開いた釈迦を表現しているわけです。
寝そべっているだけにしか見えませんけどねぇ。
「そんな格好でテレビ見ないの!」って昔はよく怒られたものです。
釈迦の境地へとか切り返しておけばよかった、、
「う〜む。雨ざらしねぇ。何故??」
「黄色い袈裟はどこいったんだろ??」
結局この2点は解決しないまま、記念撮影のシャッターを押すよう
イタリア人やフランス人、韓国人などに頼まれた末、次へ歩き出しました。
次回は、いよいよゾウに乗って遺跡を回ります。
「サワディーカップ!」
お楽しみに〜。
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