→ ぶぉ〜〜ん、ぶぶぶぉ〜〜ん
いつだってトゥクトゥクは側にいます。
「いかん、いかん、今更奴らの思い通りになるわけにはいかない。」
「電車の時間もそろそろだし、引き返しながら何か探すか。」
「ラスト8km。がんばろっ。」
「ほぅ。ロカヤスタからちょっと歩いたところに象乗り場がある。」
「象に乗りタイっ!!」
というわけで、次の目的地はエレファント・キャンプに決定。
→ インディ〜〜〜
「おっ!隊長!それっぽいのが見えてきました!」
「よし。一気に渡るぞっ!」
ワット・プラ・シー・サンペット以降、あまり感動もなくさらに暑さで消耗していたせいで、
最後の象乗り体験に一層期待が膨らみます。
→ 象がいたぞーーーー
「隊長!象を発見しました!」
「うむ。なかなかデカイなぁ。あ、直乗りじゃないんだ。」
「それより、早く乗ろう。」
わかりにくい場所でようやく受付を見つけ、400B(= 約1,100円)を払い
階段をのぼって乗り場で待ちます。
待つこと1分。次々に観光客を降ろした象がやってきます。
「サワディーカップ!クンチューアライ?(こんにちは、名前何て言うんですか?)」
「サワディーカップ・・・ロモーン」
ん?これは象の名前なのか、おじさんの名前なのかふと疑問に思いつつ、
自分の中で勝手におじさんの名前ということにしておきます。
→ テンション、ゲージ振り切り中!!
象の上は意外と揺れます。
のっそ、のっそ、のっそ。のっそ、のっそ、のっそ。
1回の"のっそ"が1秒くらいで左側にうぃ〜んと傾き、
同じ周期で今度は右に傾き、象酔いする人もいるでしょくらい揺れます。
→ ロモーンは直乗り
乗ってわかったのは象にも体にたくさん毛が生えていて、
しかも一本一本が結構長く(10cmくらい)、堅いということ。
そして、誘導係のロモーンは腰に刃物を装備していること。
象が暴れたときに使うのでしょうか。
それから、ロモーンの足に注目してわかったことが、
象の耳の上にあるロモーンの足で合図をすると、止まったり、まっすぐ進んだり、左右に曲がったりすること。
操り方が馬とはめっきり違うんですね。
びっくり、びっくりです。
→ 車道でも象優先で横断します。
→ 象が歩いたあとには、、
エレファント・キャンプへ向かうときに既に気になっていた道端に落ちている物体。
ちょーデカイので最初はトラックから落ちた土かなと思っていたのですが、
象に乗ってわかったのは、やつらのウ○コだったということ。
写真でもかろうじてわかりますが、、結構周期的に落ちてるんですよね。
そして、これらを回収する人もちゃんといて、雪かきで使うようなスコップで拾い上げ、
リアカーにばしばし投げ入れているんです。
どうりで獣の臭いが強いと思った。
→ ロモーンが振り返る
どうやら記念写真のスポットのようで、タイ語しか話せないロモーンは身振りでカメラを貸せと促します。
原則として、異国ではそのままパクられる可能性が極めて高いので
自分のものを貸さない私ですが、象の上は大丈夫かなと思いついつい携帯カメラを渡してしまいます。
→ 日本に帰って気付いたのですがロモーンが撮った写真、3分の1くらいロモーンの指じゃねぇかよ!!!!!!!!!
「ヌン、ソーン、サーム(1、2の3)」
かしゃっ。
「コーップンカップ!(ありがとさん)」
「んん??」
なかなか出発しようとしないので何かと見ていると、ロモーンの右手にはバーツ紙幣がたくさん。
どうやらチップをよこせと言っているようです。
そんなしぐさは無視し、遠くを見つめます。
→ 湖畔に映る遺跡
象に乗りながらの遺跡めぐり。
昔の人もこうして象に乗って移動していたのかなぁ。
悠久の古都に想いを馳せながら、エレファントキャンプを後にします。
後ろ背中がかわいそうだったので、降りるときロモーンに50B上げましたけどね。
(象の名前がロモーンだったのかもしれませんが、、)
→ アユタヤー駅の線路から。
15時45分。
アユタヤー駅到着。
アユタヤー駅はプラットホームが3番線まであって、
2番線と3番線へは線路を横断して渡ります。
まぁ、日本でも田舎の方にいくとありますからあまり珍しくはありませんが、
プラットホームの長さ(駅の大きさ)はアユタヤーが圧倒しているでしょう。
→ 本日初カロリー、コーラ。
「おっ!あとちょっとで電車来るな。」
と期待していたのですが、待てども待てども電車は現れず、
結局駅で1時間40分待ちました。
(本日初めての食事、コカ・コーラが沁みました)
待っている間、何度かアナウンスがあったのですが、タイ語なのでめっきりわかりません。
駅員に英語で聞いても、17時20分に来るからの一転張り。
何があったのか最後までわからないまま、言われた電車へ乗り込みました。
(電車賃20B。行きのときより5B上がったのは何故?同じ鈍行でさらにボロかったのに)
→ やっときたよ。。
19時10分。
国鉄フアランポーム駅到着。
さらに地下鉄へ乗り継ぎルンピニー駅へ下車。
20分くらい歩き19時50分、ムーンホテルへ到着。
「あれ?出てきたときと同じだ。」
バスタオルも変わってないし、ベッドメイキングもされていないし、ゴミも捨てられていない。。
しかし、一日アユタヤー遺跡を歩きまわった疲れからか、部屋に戻ったときの一瞬しか気になりません。
即シャワーを浴び、途中コンビニで買ったサンドウィッチとオレンジジュースを食べ、小1時間、横になります。
そして自分の体力にびっくりするのですが、このあと20時45分に起き、
さらにスアンルムのナイトバザールに繰り出します。
この辺りの話は、3日目も訪れたのでまた後ほど書きますね。
22時30分。
ナイトバザールでチャーンビールを2杯飲みましたが
ぜんぜん足りず、帰りにコンビニで買いホテルでさらに飲みます。
「そういえば、栓抜きってどこだ?」
探せども探せども見つかりません。
ホテルの従業員も見当たらず、瓶ビールをどうやって開けようか考えます。
→ やったるで〜
「基本はテコの原理だな。あとは道具の耐久性か。」
薬ポーチから毛抜きと剃刀を出します。
金属の毛抜きをキャップの隙間へ押し込み、ぐいぐいっと。
並行して剃刀でキャップを押し上げる。
3分くらいでしょうか。格闘の末、空けることができます。
→ おらーーーーーーーーっ
人間、○○したいと欲求が強ければ強いほど
何でも叶うことを実感した瞬間です。
「っか〜〜〜〜〜!うめーー!!!」
→ こっぷにかっぷ
このあとは一人宴会に突入し、i-podでジョージ・ハリスンの歌に合わせて
アルバム1枚分くらい歌い続けました。
このときは本当に気持ちがよかった。基本すっぱなので、見せられない写真もたくさんでして。。
(そして、ご近所さん、すみませんねぇ。日本人は真面目だから表と裏が激しいんですよ)
こうして2日目の夜は更けていきます。
次回は、3日目。ショッピングセンターの散策から始まります。
お楽しみに〜。
「サワディーカップ!」
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