【NO.34】もっと！台湾トコトコ日記　（2009） = 第壱話 =

9月某日。

「前回のタイからそろそろ3ヶ月か。行こ。」

いつものようにトラベルコちゃんで格安航空券を調べます。

3時間の調査の末、18,360円のチケットをゲット！

燃油、空港使用税、保険料込でこの価格。激安です。

10月から上がる燃油サーチャージを見越して、〆切当日になんとか手続き完了。

9回裏2死満塁。なんとスクイズ！サードランナー、絶妙なヘッドスライディングで生還。

そんな一躍逆転勝利を収めます。

さぁ、いよいよ5泊6日の自分探しが始まりです。

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10月8日（木）。

前日は準備のために久々に21時に帰宅。

北京語の勉強やバックパックの準備をするはずたったのですが、

やり残していたドラクエ?を始めてしまい、寝たのは4時過ぎ。


　→　米ドル、カナダドル、チリペソ、タイバーツ。あか〜ん！台湾元が103元しかない！（写真では52元ですが後からさらに51元が見つかる、、）


2年ぶりに上陸した台風の風が激しく一旦8時30分に起きましたが、再び布団の中へ。。

10時50分。改めて起床。

自分探し旅用の荷物チェックリストを確認し、準備は小一時間で完了。

そして出発。

京成線が台風の影響で7分遅れ、16時過ぎに成田空港第二ビルへ到着します。


　→　展望台でＳ子と記念写真。


同期で入社し今は成田空港のお店で働いているというＳ子と合流。

過去に自分探しの旅で起きた事件を詳しく解説しながら夕食を。

19時。出発ゲートでＳ子と別れます。

（今考えれば、出国で初めて見送られました。いいもんですね。）


現地時間23時。

桃園国際空港到着。

台風の影響で台湾側で着陸を待つ飛行機が渋滞し、成田の離陸が遅れ結果40分遅れての到着。

「今から宿探しはきついなぁ。」

早くも試練が訪れます。


　→　両替所発見！


外貨の両替は行った先で替えるのが基本。

いつもの両替所へ向かったのですが何と！閉まっている！

「103元じゃ、そもそもバスに乗れないよ。」

ピンチ第2段が早くも到来。

日本であればこんな時間にはまず開いていない両替所。

「いや、ここは台湾。どこか開いてるはず！開いてなかったらおかしい。」

そして両替所の臭いを嗅ぎ分け、やっぱり見つけます。


　→　高速バス


両替も無事完了し、

「さぁ、どうするかね。」と一瞬だけ考え、高速バスで"高雄"まで南下することにします。

"高雄"とは台北に次ぐ台湾第二の都市で、亜熱帯に属します。

台湾は電車もそうですがバスもかなり発達していて24時間運行しています。

空港の中にバス会社の受付が集まるエリアがあり、"高雄"までの行き方を確認。


〜　ここからはすべて英語と北京語でのやり取り　〜

「うちは行かないよ。1番カウンターで聞いてみな。」

「え？うちは台北までしか行かないよ。台北から乗り替えたら？」

「いやいや。直接"高雄"まで行きたいの。そんなバスない？」

2番カウンターへ回されます。

「あるよ。台中で乗換だけど行けるよ。」

"台中"。北京語で"ﾀｲﾂｫﾝ"と読みます。

この言葉を聞き逃さなかったのがよかった。

空港から台中まで280元、台中から高雄まで100元、合計380元。

1,000円ぐらいで九州の福岡から鹿児島くらいの距離を行けます。


　→　眠いのだけれど眠れない、、


高速バスだけあってなかなか快適。

シートはふかふかだし、テレビもあるし、リクライニングも結構倒れます。

台中まで2時間。到着予定は1時30分頃。

寝ておきたいんですが疲れているはずなのに寝れません。

何せ昨日は4時までドラクエやってましたからね。。


　→　後ろの受付嬢の甲高くそして早口の北京語はまったく理解できず、、


1時35分。台中へ到着。

そのまま乗換所で高雄行きのバスを待ちます。

この時間でも高雄行きの列には15名くらいの待ち人が。

しかも気が付いたら列の先頭になぜか私が立っているという、、

ぺちゃくちゃ嬢の言っていることがわからん。。


2時。

高雄行きのバス到着。

何となく切符をぺちゃくちゃ嬢に差し出し無事バスへ乗り込みます。

ここからさらに2時間30分。

やっぱり寝たいんだけれど寝れない。。

ドラクエのせいもあるんですが、それよりも降車駅がわからないという緊張感の方が勝っていたんでしょうね。

高雄は北京語で"ｶﾞｵｼｮﾝ"と読むのですが案の定聴きとれず、

終点のようで運将（ｳﾝﾁｬﾝ）が停車したバスの中で後部座席まで来てくれ激早な北京語を披露。

全く理解できず、「英語話せるか？」と聞くと、

「○※△◇＠□※△、、」

どうやら英語を話せる乗客を呼んでくれたようで、ようやくここが高雄だということがわかります。


　→　まだ電車は動いていません。


4時30分。

「さぁ、何するかな。」

高雄と言えばコンテナ船が行きかう港街。

高雄駅内で1時間くらい椅子で休み、5時30分トコトコ開始。

港まで30分。

高雄の街を路地に入ったりしながら散策します。


　→　愛河。


少し歩くと、愛河といって日本統治時代に運河として開拓された川に出ます。

朝のひんやりとした風と水のさざ波に癒され、もはや眠気はありません。

その勢いで川沿いに港まで歩きます。

まだ6時前だというのに、太極拳をしたり、釣りをしたり、犬の散歩をしたりと

早朝からさまざまな人が活動していました。


　→　港にいた何かのキャラクターと記念撮影。


　→　うぉー。ロマンチックな朝だ。

　
どうですか？この風景。

この時間でしか見ることができない日の出の瞬間です。

曇っていましたが、ランダムな雲の間から朱色の光が射し、何と神々しいんでしょう。

「感動した！」

しばらく早朝の港の風にあたりながら、階段で次の行き先を考えます。


　→　おもしろ看板?


ここで出していいんでしょうか。

朝日ですごく気分がよくなり、再び駅に戻る道で見つけました。

「山本平頭・・・（ﾔﾏﾓﾄﾋﾗｱﾀﾏ）」

「散髪屋さんというのはわかる。でもﾋﾗｱﾀﾏって、、」

やはり北京語は奥深いです。

改めてもっと勉強しなくてはと思いました。


次回は、蓮池潭という湖からお送りします。

それではまた来週。

再会。再会。