【NO.50】もっと！台湾トコトコ日記　（2009） = 最終話 =

「それはですねぇ、森林北路（ｼﾝﾘﾝﾍﾟｰﾙｰ）をまっすぐ行ってですねぇ、」

「・・・一瞬暗くなる路地があってちょっと行くとですねぇ、、」

昨晩、そろそろ寝ようかなと思っていたところに現れた日本人旅行者のお二人からの質問に答える私。

二人はここ"おおしろ"に来て知り合った男性のようで、台湾の夜の遊び方について私に聞きたかったようです。

これまでの台湾のその辺りの経緯と近年の状況を説明し、

「前提として非合法ですからねっ！」ということを何度も強調した上で、いろいろと教えてあげました。

23時頃。

二人は一目散に"おおしろ"から飛び出していきましたが、その後どうなったかは知る術もありません。。

グッド・ラック・・・


10月13日（火）。

6日目の朝。いよいよ帰国の日です。

6日というのは社会人になって一番長く旅をした日数かもしれません。

そんな楽しい日も今日でおしまい。

今日で終わるのはもったいないので台湾の雰囲気をたくさん吸いこんで日本に持ち帰り

続けてゆる〜い生活ができたらどんなに素晴らしいことか。。

日本に帰れば、村上春樹氏がよく使っていたように"雪かき的仕事"がたくさん待っている訳ですね。

繋がらないことに有意義を感じていた携帯電話も繋がってしまう。

「逃げちゃだめだ！」の気持ちは今となっては正しいとは思えなく、

「たまには逃げてもいいかな」なんて思えてきます。

台湾というのは私にとってそんな一息ホッと付けるような国なのですね。


　←　国光客運バスの中。快適ですよ〜。（参考写真）


前回は間違って第一ターミナルで降りてしまい、搭乗5分前に滑り込みセーフという危ない橋を渡ったのですが、

（あの時乗れていなかった方がむしろよかったのではなんても思ってしまう。。）

今回はバッチリ第二ターミナルで下車することができました。

そうそう。始発の台北駅前のバス停で待っていると韓国人の女性が大慌てで乗り込んできて、

運転手に何やら交渉していました。

「飛行機の時間がギリギリでトランクを受け取る時間がないからトランクを捨てといて欲しい。」

そんな感じの会話だったと思います。

初めは運転手も渋っていたのですが韓国女性（20代）の勢いに負けてか結局捨てる任務を引き受けたようです。

バスの中でその女性はトランクから荷物をビニール袋に詰め込んでいました。

韓国人女性。。強ぇ、、、、

近くにいた私に声をかけてくれなかったのがせめてもの救いです。


ちなみに韓国人が話す英語はすごくキレイで聴き取りやすいと思います。

昔宇宙の研究で一緒になった女性もすごくわかりやすい英語を話していましたし。

あのときは、唯一"クラブ"の意味が理解できず話がかみ合わなかったのを覚えています。

"蟹"の"クラブ"だったんですね！そっちかー！！

どうりでピースを何回もしていたんだ。

あぁ、あの頃も楽しかったな。。


　←　桃園国際空港第２ターミナルの正面　（参考写真）


10時10分。

台北から約1時間で桃園国際空港へ到着。

14時20分発のフライトまで空港内を物色します。

成田もそうですけれど空港って結構楽しくて意外なお店やサービスがあったりするんですね。

ひとまず会社のお土産を買いたくて目ぼしいお店に入り、

目ぼしいお土産と目ぼしい店員を見つけ目ぼしく購入し一安心。

ところが待合室の椅子でレシートを見ていて会計が違っていることに気付いたのでした。

「ふぅ。面倒だな。でも何か食べたいしな。」

そう。まだ朝食を食べていないというのにこのお土産で現金をすべて使ってしまったのです！


　←　たしか桃園国際空港は日本人がデザインしていたと思います。（参考写真）


「Excuse me..」

トラブルを英語で伝えることほど面倒なことはありません。

結果、お店の人もいい方で話を理解してくれて、サービスだったマンゴーの干物分を返金してくれました。

「ほぉ。。」

日本に帰るまで坦々といろんなことが起きます。

起きてくれること望んでいる自分の方がたくさんいますけれどね。

「あと79元（200円くらい）かぁ。何食べよう。」

市街に出てしまえば安いものもやはり空港価格で3割増しくらいの値段に。

買えるものがほとんどなく、結局50元（130円くらい）の肉まんを食べました。


　←　模型のチャイナエアライン。（参考写真）


15時。

40分遅れて桃園国際空港を飛び立ち、18時40分に成田国際空港へ到着。

チャイナエアラインのほのかなパクチー臭さが旅の高揚感を高めてくれる。

それももうおしまい。

夜行バスで高雄までいくことに決めた初日。

そのまま寝ずに高雄から台南までいき廟を巡った2日目。

台南から一気に台北まで上がり九份のお気に入りの子に会いにいった3日目。

龍山寺で清められ故宮で歴史に触れ行義路温泉で自然乾燥した4日目。

占い横町で別れなさいと言われ烏来で自然を体感した5日目。

旅に出るまでは何も計画なんてせず行きあたりばったりでこんなに楽しい時間を過ごすことができたんです。

夜になるとまた士林の夜市に行きたくなる。

街の熱気と懐かしさ、人の優しさと信仰の篤さ、

古きよき時代を求めて私はまた台湾に行くことになるのでしょう。

「台湾にまた行きたいわんっ！！」


ここまでご愛読頂きました皆様、ありがとうございました。

本シリーズはこれを持って完結となりますが、私の旅はこれからも続きます。

またこのブログでお会いしましょう。

ではでは。再会！再会！

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