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【NO.12】台湾トコトコ日記 (第捌話)

大人気サイト「台湾トコトコ日記」のフェードアウト的終了から3年。ついに第二弾が開幕!なんとこの間、台湾人の妻と結婚し、旅もよりディープ?な方へ。このブログでは、台湾やアジア諸国の情報に加え、マイレージの貯め方やポイントサイトの利用方法など、日本人夫と台湾人妻が実践している日常生活の知恵なども綴っていきます。夫婦共々どうぞよろしくお願いします(^- ^ )

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  •  投稿日:2024-05-18
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【NO.12】台湾トコトコ日記 (第捌話)




4月17日(金)、曇のち雨。

どこか遠くの方からかすかに聞こえる"北国の春"。

(地元民熱唱、そして何度も繰り返すのね、、)

を聞きながら眠りに就いたのが3時30分。


8時30分。

今日は1890年代から1970年代まで金鉱で栄えた街、"九份(ジョウフェン)"を訪れます。




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 → 黄色の点の"台北駅"から地下鉄板南線で東に3つ、ピンクの下線"忠孝復興駅(ツォンシャオフーシンツォン)"で下車。


忠孝復興駅から地上に出て、バス停を探します。

事前におおしろさんに場所を聞いていたので比較的すぐに見つかります。

基隆客運の「金瓜石」行き。

台湾のバス停にはたいてい標識(時刻表と路線図)がたくさんあって、どれを見ればいいのかわかりません。。

(バスって日本でも乗るの難しくないですか?初めての路線はほんとに目的地まで行くのか不安になります。。)


「金瓜石」の文字だけが頼り。

10分後。

「おっ!来たっ!」

手を上げてアピールします

(台湾のバスはバス停で客が待っていても止まりません。)


「我想去九份(ウォシャンチュィジョウフェン)」

「・・・不去(ブーチュィ)(首を振る)」

仕方なく引き下がります。

でも、"台北⇔金瓜石"って書いてあったよな。。

・・・ここから10分おきに同じことを繰り返します。


バス停に着いてから30分。

バス待ちの人が老若男女20人程度集まってきました。

リュックを背負い、タオルを巻きといった格好だったので、

これはもしやと思い、彼らの様子を観察していました。

すると、さらに10分後、来ましたっ!!


"台北⇔金瓜石"。

最後に乗車します。

前にいた韓国人の家族連れが、運将(ウンチャン)に九份に行きたいと言っていたのが聞こえ不安が確信に変わります!


4台目のバスでようやく乗れそうです。

「我想去九份(ウォシャンチュィジョウフェン)」

「87快」


[北京語講座. 9] お金の単位は"元"(ユェン)ですが、会話のときは"快"(クァイ)を使います。


財布から1,000元( = 約3,000円)を出してびっくり!

「没有伐釣 (メイヨウサオチェン)」→ こんな感じで聞こえただけで文法間違ってるかも。

え、お釣り出ないんだ。。

300円のバスに3,000円出して乗るのは抵抗があったので渋々降車します。


そして、忠孝復興駅にもう一度もぐり両替します。

「Excuse me. Would you exchange this money, please. 」

前にいたこれまた韓国人が"change"と言っていたのを横目に、

「両替は"exchange"だよ」とバスに乗れなかったことで内心少し苛っとしながら待っていました。

台湾の駅員さんは英語がわかる方が多くて助かります。

でも、"exchange"と言っているのに駅員さんも"changeね"のノリだったのでさらに腹が立ちました。

でも、チョン・ジヒョン似だったので許してあげます。


ひとまず、両替が完了したことにホッとして、またバス停に向かいます。

結局それから1時間待ちました。

だって、おかしいじゃんって。

"台北⇔金瓜石"って書いてあるのに。回送だったら回送と書きなさいよ。

しかも誰も乗せないのに手を上げたら止まってくれるのがまた紛らわしい。


8時30分に"おおしろ"を出て、9時前にはバス停に到着。

今は10時40分。

オレ、何やってんだろ。。

これがまた旅の醍醐味ですな。


 → さらに"忠孝復興駅(ツォンシャオフーシンツォン)"からバスで北東へ約1時間行くと、"九份(ジョウフェン)"。


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■ 九份 (ジョウフェン)

バスの中では、私と同じく一人旅らしき日本人女性が地元のおばちゃんに捕まり、北京語講座を受けていました。

バス停で待っていた1時間という長い間。

いろいろな人が現れます。

特に、この日本人女性(匿名P子)は全く北京語が話せないようで、バス停付近を右往左往していました。

しばらく観察していると、地元のおばちゃんに日本語で声をかけられ

「いつ来たのか?どこ行くのか?京都いいところ。・・・」

と始まり、P子が会話ブックを取り出してしまったがために、さらにエスカレートしていました。


(オーマイガー、かわいそうに。。でも親切さには感銘を受けます。)


11時40分。

「いま、"九份老街"って言ったよね?」

「あ、みんな降りてる、降りてる。降りよっかな。」

「でも、ちょっと眠いな。。」

と、一瞬の迷いが悲劇を生みます。


 → ピンクの斜線部が目的地。後でグーグルアースで調べたらこんなとこ(黄色の点)にいたことがわかりました!夜景、、そゆことか、、


10分後。

終点。

山奥の中腹で降ろされます。

まだ10人くらいおばちゃんの集団が乗っていたので安心していたのですが、

10人ともトイレに行き、再びバスへ乗り込んでいました。

「どゆこと?ここは九份じゃないのか。確かに通り過ぎた気はしていたけれどさ。山の中腹まできて、トイレ済ませてまたバスで下っていくってどゆこと??」


バスは行ってしまいました。

一人取り残されます。

しかも、雨。傘はありません。

そして、雨に濡れやせ細りしっぽが垂れた野良犬が7頭。

近づいてきます。

ちょっと脅かすとすぐ逃げ去り、また近づいてきます。

一頭は足の裏から血を流していました。


「ここは一体どこなんだろ?今度バスいつ来るのかな。。」

ここは、雨が降り、霧がかかった山の中腹。

バスの終点?だけあって、食堂が3軒とおみやげ屋が1軒、そばに孔子廟が建っていましたけど、本当にこのときは心細かった。。

しかも野良犬7頭。。


バスは結構来るんです。

でもバス停まで来ず、手前でUターンして帰っていったり、その場に停車し寝ていたりと予測不能な行動をします。

とにかく、聞かないとこれは大変なことになる。

Uターンのバスは停め、寝ている運将は起こし、片っぱしから聞きます。


「有往九份馬?(ヨウワンジョウフェンマ)」 → "馬"は口編が付きます。

「・・・不去(ブーチュィ)(首を振る)」


ダメだ・・・

「歩こ。」

ちょっと下ると、田中国衛似の草刈りおじさんが斜面で仕事をしていました。

「先生!我想去九份..(すみません。九份に行きたいんですが。。)」

「〜〜〜〜」

ちょー早口でしたけど言っていることは理解できます。

「対。(はい)」

「〜〜〜〜〜〜」

「対。(はい)」

「〜〜〜〜〜〜」

「対対。(えーえー)」

「〜〜〜〜〜〜孔子廟〜〜〜〜」


コンツミャオ。いま、"コンツミャオ"って言ったよね?

やはりそうか。あそこで待つしかないんだ。

雨と霧で視界と足元が悪く、やっぱり元いたバス停まで戻ります。


「あれ?あそこに誰かいる!」

「もしや同じくトイレ作戦にハメられてしまった?韓国人ではないか?」


「HI. Where are you going to go ?」

「I went to some temple. And I want to go to zuihou station.」

「AHH. Where do you come from ? JAPAN ? Are you Japanese ?」

「Yes. I'm Japanese.」

「Me, too.」


苦笑い。

「いや〜、ここはどこなんですかね〜。バス来ないですし。」

「あの野良犬、絶対やばいですよね。」

「まさかこんなところに取り残されるとはですねぇ。」

「バス、12時30分って書いてあるんですけどねぇ。。」


関西から来ていた中西君(推定25才)。

あなたがいなかったら僕は今頃、日本にいなかったかもしれません。。


13時10分。

今度は時刻表通りにバスが来ます。

相変わらずバス停までは来ず、ちょっと降りて行き、仲間が増え勇気が湧いてきたのをいいことに強引に乗り込みます。

「やった!成功しましたね!」

「それにしても、12時30分に来る予定だったバス、絶対行くのに乗せなかったですよね。」


やっぱり日本語っていいなぁ。

中西君は"九份老街"より先の"端芳駅"で降りるということだったので、

互いの安全と無事を祈りバスの中で別れます。

いよいよ"九份"。長かった"九份"。

さぁ、次回はどんな出会いが待っているのでしょうか?

お楽しみに。再会!再会!


※今回はあまりにも心細かったので写真がなくてすみません。。取り残された現地や野良犬をお見せしたかった、、
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