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【NO.14】台湾トコトコ日記 (第拾話)

大人気サイト「台湾トコトコ日記」のフェードアウト的終了から3年。ついに第二弾が開幕!なんとこの間、台湾人の妻と結婚し、旅もよりディープ?な方へ。このブログでは、台湾やアジア諸国の情報に加え、マイレージの貯め方やポイントサイトの利用方法など、日本人夫と台湾人妻が実践している日常生活の知恵なども綴っていきます。夫婦共々どうぞよろしくお願いします(^- ^ )

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  •  投稿日:2024-05-05
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【NO.14】台湾トコトコ日記 (第拾話)





16時。

九份での甘い思い出と雨に濡れた服を乾かしに、

一度"おおしろ"のある台北へ戻ります。

「そういえば、今日は何も食べてないなぁ。」

「今日は最後の夜。小龍包は食べておいた方がいいかなぁ。」




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17時。

というわけで、服を乾かしている間、ガイドブックで小龍包のお店を探します。

台湾で小龍包といえば、中国本土にも支店を持ち、ニューヨークタイムズでも

世界の10大レストランに選ばれたことがある、"県泰豊"

値段も一皿(10個)180元(= 540円)からとなかなかリーズナブル。


「・・・ベタすぎる、、」

台湾ツアーパックでは必ずコースに入る"県泰豊"。

「ここで行ってしまったら、今までの旅の輝きが。」

と、おそらく誰にも理解してもらえないであろう拘りがでてきて、

行くことに決めたのは、中正記念堂の近くにある"杭州小龍湯包"


 → 真ん中の黄色の点が台北駅。淡水線で2駅南下すると中正記念堂駅。


17時10分。

台北駅。

「あ、九份で買った傘、おおしろに忘れた!」

この日は雨が降ったり止んだりで空はどんより気味。傘は必需品。

でもここはアジア。スコールに濡れてなんぼでしょ。

そのまま突き進みます。


 → 中正記念堂駅近くの歩道橋で。


雨は想像していた以上に激しくなっていました。

この時点ですでに上着はびしょびしょです。

「傘欲しいけど、楽しい〜〜」

軒下を点々とダッシュしながら"杭州小龍湯包"を探します。


 → 誠品書店発見!!台湾の方は地べたに座って本を読みまくります。店員さんも注意していないのでそれが当たり前なのでしょう。


途中に台湾を代表する書店、誠品書店がありました。

3年前の訪台の目的は、半分が遊び、そしてもう半分がこの誠品書店の見学でした。

いちよう(いちようね)私も書店に努めているので少し触れておくと、

台湾に数店舗ある中で、特に誠品信義旗艦店は3,000坪(8階建)と世界最大級の書店として知られています。

2006年に行きましたから、オープン直後の視察だったことになりますね。

「なんといっても、デカい!デカすぎて疲れる。」

というのが率直な印象でした。

ちなみに、3年前は弟のお土産に"NANA"(北京語版)と自分用に村上春樹の"スプートニックの恋人"(英語版)を購入しました。

("NANA"ではラブシーンなんかは割愛されていましたねぇ、そういえば。)


 → 3年ぶりの中正記念堂です。


「おっ!あれは3年前に見たことあるぞ!O部長とI次長と記念写真を撮ったとこだ。」

この"中正"というのは、あの蒋介石の本名のこと。

(本当の名前は、中正介石ということです)

国民党の元総統を祭っているのが中正記念堂です。


ここで、ちょっと歴史の話。

台湾は日本が1895年の日清戦争に勝って下関条約で得た領地。

日本の領地となったことで鉄道や農業が普及して発展したわけですが、

1945年終戦の第二次世界大戦で日本が負けたので当時の中華民国(現中国)に返還されます。

その後、中華民国内では、共産党と国民党が覇権を争っていたのですが、

国民党が負けてしまい台湾に臨時政府を置きます。

そんな歴史の背景があって今の中国と台湾の関係があるわけですね。


 → 写真ではわかりずらいですが奥側の塔、見た目以上に大きいんですよ。記念写真を撮りたい場合は被写体からある程度距離が必要です。


それにしても中正記念堂は大きいです。デカいです。

さらに傘なしで軒下に隠れながら小走りで進んでいるのでなおさら一区画が遠く感じます。


 → でたー!囲碁じぃ!!


龍山寺の前の公園にも居ました囲碁じぃ。

中正記念堂敷地の中にもいましたよ。囲碁じぃ。

雨が降っているのによくやってますよねぇ。

「囲碁じぃには負けられない」ということで先を急ぎます。


 → あったー!!


車はばんばん来ていますけど、そんなのもう慣れっこ。

車道を我が物顔で横断し、そして車道の真ん中から"杭州小龍湯包"の店構えを収めます。

バイクの駐車具合がこれまたいい感じですね。

「請給我小龍包(チンケイウォシャオロンパオ)」

アルバイトくんらしき男の子が頷きます。


 → これはやばいでしょー!うまそー!!


5分後。

周りの人が食べているものやこの店のルールを確認していると、もう出てきました!

写真で見たことがある「これぞ小龍包!」的な小龍包。

3年前も食べましたけれど、一人で8個食べるのは格別です。

セイロも風情があっていいですよね。

がぶり。

中の肉汁が激熱なのは過去の経験から知っていたので、まずは皮を軽く噛んで熱を逃がします。

そして一気に喰らう。

「う、うまーーーーーーーい!!!!」

ミスター味っ子と同じくらいのリアクションを想像して頂ければいいでしょう。

これで90元(= 270円)。

8個も食えばそれなりにお腹いっぱいになります。

オススメですよ、 "杭州小龍湯包"。

午前中は中正記念堂を散歩してお昼なんかにいかがでしょうか。


18時20分。

「そろそろ行くか。」

ということで、この旅最後の夜はパブストリートで。

次週は、いよいよトコトコ日記最終話です。

お楽しみに。

再見!再見!
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