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カテゴリ:◆ 音楽の話
2009-10-25
◆ 音楽の話
過去の関連記事はこちら↓↓・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)・ 第三話 : A HAR
2009-10-18
◆ 音楽の話
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2009-10-04
◆ 音楽の話
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2009-09-27
◆ 音楽の話
過去の関連記事はこちら↓↓・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)=============
2009-09-20
◆ 音楽の話
過去の関連記事はこちら↓↓・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)=============================================
【NO.37】ビートルズ、カタログリマスター記念☆☆ =第六話=
過去の関連記事はこちら↓↓
・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)
・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)
・ 第三話 : A HARD DAY'S NIGHT (ステレオ版)
・ 第四話 : BEATLES FOR SALE (ステレオ版)
・ 第五話 : HELP! (ステレオ版)
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日曜日の夕暮れ時、みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
DJ.リュン・レノンです。
寒いですね。布団の中から小雨を見る。
ロンドンらしい天気に嬉しくなり二度寝をしていつもどおり正午に起きました。
世界一周計画のアイディアを小出しにまとめたあとは、CD聴き直しの会へ。
今日は以下のアルバムを再聴しました。
■ 教会カンタータ (J・S・バッハ作曲 レオンハルト/アーノンクール指揮)
→ やっぱりクラッシクはバッハに限ります!個人的にはチェンバロとヴィオラダガンバのソナタが好き。
■ Boxemotions (Superfly)
→ 店頭で見たプロモにビビビっと来ましたね。後からCD担当に聞いたらジャニス・ジョップリン好きということが判明。なるほどやはり感じるものがあったわけですね。"やさしい気持ちで"は今年のリュン・レノンアワードで入賞の予感。
■ 陳綺貞 (華麗的冒険)
→ 2回目の訪台でチュンヤン君に教えてもらった陳綺貞。すべてコンプリートしたと思っていたら3回目の訪台で見たことがないジャケットを発見!即買い。陳綺貞と張懸で北京語を習得したいと思います。
■ Bob Marley and The Wailers (Catch A Fire)
→ 夏が終わってもレゲェはいいです。思わずギターを取り出してノリノリでした。2拍4拍のリズムが気持ちいです。雨の日のレゲェもいいですよ。
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さぁ、前置きはこの辺にして本日のテーマ、
ビートルズ6作目となる"RUBBER SOUL (ステレオ版)"からお届けしましょう。
発売は1965年12月。
年間アルバム2枚の契約で前作の"HELP!"が同年8月リリースですから
残り4ヶ月で1枚を創り上げる必要がありました。
実際制作に充てられた日数は15日。
4ヶ月の猶予期間があったわけですが、その間も相変わらずライブやテレビ・ラジオ出演等で大忙しだったようです。
ライブといえば、やはりニューヨークシェア・スタジアムで行われたコンサートは触れないわけにはいかないでしょう。
今となっては当たり前ですが、球場を会場とした世界で初めての事例で
観客動員数は5万6千人とも言われ、当時の動員数と収益額ともに記録となりました。
近年でもさまざまなバンドが集まるフジロックのような野外ライブ(会場がいくつもあるからね)を除けば、かなり上位にランクされる記録だと思います。
会場が大きくなった背景には、ビートルズ自信のストレスを減らすため、
大きな会場で集客し回数を少なくしようというマネージャーのブライアン・エプスタインの思惑もあったようです。
一部ですがDVDビートルズアンソロジーの5に公式映像として、このライブを観ることができます。
これを観て、"I'm Down"でのジョンのキーボードの弾き方をマネされた方は5万6千人くらいはいることでしょう。
右肘でオラオラオラ〜っとね。
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この頃になるとテレビ出演の回数も減ってきました。
人気がなくなったからではありません。
エリザベス女王から大英帝国勲爵士の称号(MBE)を与えられるくらいビッグになり、
さまざまな面で悪く言えばわがままが通るようになっていった訳です。
しかし、シングルをアルバムに入れないなど常にリスナーのことを考えていたビートルズは、
事前に新曲のビデオ・クリップをいくつかのヴァージョンで作り、
それをテレビ局で放送してもらうやり方を考えたました。
つまり、今となっては通例のように行われていますが、
これが世界で初めてのプロモーション・クリップという宣伝手法の先駆けになったわけです。
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"PLEASE PLEASE ME"から"A HARD DAY'S NIGHT"までの初期3作をアイドル期、
"BEATLES FOR SALE"から"HELP!"までの2作を脱アイドル移行期間とすれば、
本作"RUBBER SOUL"はライブバンドからレコーディングバンドへの布石となったアルバムとなるでしょう。
使用楽器もヴァリエーションが増え、
ジョンはリッケンバッカー325からエピフォン・カジノをメインに変え、
ポールはヘフナーのバイオリンベ−スからリッケンバッカーへ、
ジョージは従来の楽器に加えインド楽器のシタールをも使用し始めました。
(リンゴは相変わらずラディックのドラムセットですが何か?)
シタール。
ノルウェーの森(←訳し違いがそのまま日本語のタイトルになってしまった事例)で聴けるシタールのサウンドですが、
実はシタールの使用を促したのは、演奏者かつ生涯インド思想にどっぷり浸かることになるジョージではなくジョンという事実もいちよう触れておきましょう。
ちなみに、"NORWEGIAN WOOD"はノルウェー製の家具という意味です。
確かこのアルバム内では4曲にシタールが使われていたと思いますが、
"NORWEGIAN WOOD"と"GIRL"以外は思い出せません。。
モノラル版の放送のときにでもお伝えしようと思います。
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で、リマスターによって、何が、、
ここがいつも本題なのですが、、
・・・特に"HELP!"以降は同じ意見が続くような。。
全曲で輪郭がはっきりし音がクリアになりました。
恒例の好きな曲は、1.3.4.9.11.13.。
その中でも4.と11.は私のビートルズフェイバリットベスト3に入るほどお気に入りです。
2曲ともジョンの曲なので今や生で聴くことはできませんが、
もし聴くことができたのなら死にたくなくても失神して死んでしまう自信があります。
ちなみに解散後、ジョージが自信のライブで11.をカバーしていました。
リスナーは心から感激したことでしょう。
しかしジョンは憤慨したんですね。
なぜなら"I LOVE YOU MORE"の歌詞を"I LOVE YOU GOD"に変えたから。
まぁ、怒るのも分からないでもないですが、よくそんなところに気付いたもんだと感心してしまいます。
この辺の話もいつになるか想像できませんが、解散後特集で触れたいと思います。
今回もリマスター関連の話題が少なくてすみません。。
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[収録曲]
1. ドライヴ・マイ・カー
2. ノルウェーの森(ノーウェジアン・ウッド)
3. ユー・ウォント・シー・ミー
4. ひとりぼっちのあいつ
5. 嘘つき女
6. 愛のことば
7. ミッシェル *
8. 消えた恋
9. ガール *
10. 君はいずこへ
11. イン・マイ・ライフ
12. ウェイト
13. 恋をするなら
14. 浮気娘
※"*"はThe Ryutlesによる公式音源が残る曲。音源は元メンバー宅にあるはず。
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では、今日もそろそろ時間となりました。
また来週お会いしましょう。
さよなら、さよなら。
【NO.35】ビートルズ、カタログリマスター記念☆☆ =第五話=
過去の関連記事はこちら↓↓
・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)
・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)
・ 第三話 : A HARD DAY'S NIGHT (ステレオ版)
・ 第四話 : BEATLES FOR SALE (ステレオ版)
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第五回目の今回は、5枚目のアルバム
「HELP ! (ステレオ版)」からお届けします。
リリースは前作"BEATLES FOR SALE"から8ヶ月後の1965年8月。
3作目の"A HARD DAY'S NIGHT"と同様、映画のサントラ版プラスアルファという形でリリースされました。
そのため、発売までのリードタイムが比較的長く取られています。
映画のサントラと聞くとイージーリスニングを思い浮かべる方が多い気もしますが、
全くそんなことはなく、むしろビートルズの楽曲を引き立たせるような
ドラマ性のあるプロモーション的な仕上がりになっています。
本映画は満を期して2007年にデジタル化で再リリースされたのも見逃せないでしょう。
映像のデジタル化により確かに従来のアナログ版よりも画質はよくなりましたが、
カラーという点を考慮しても、個人的には"A HARD DAY'S NIGHT"の方が好きですね。
バハマ・オーストリア・ロンドンと場所を変えての撮影で前作よりも経費は加算されているにもかかわらず、
ストーリーが飛び過ぎている感は否めなくはないでしょう。
動くビートルズが見られる点では貴重な映像には間違いありませんが。
ちなみにウンチクになりますが、ビートルズが主演で"指輪物語"を撮影するという構想もあったようです。
ファンにとっては、想像するだけでニヤけてしまうテーマですね。
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そうです。思い出しました。
前4回までで触れていませんでしたが、原題と邦題の違いも興味深い話です。
例えば、"A HARD DAY'S NIGHT"は、"ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!"。
何だこれは!ハードデイズナイト(夜も眠れないくらい忙しい)ってことでしょ?
"やって来る"って。。
まぁ確かにやって来ましたけれど、、
全くもって異訳にされると堪ったものではありません。
しかも"ヤァ!ヤァ!ヤァ!"って。。
おそらく"シー・ラブズ・ユー"で見られるような"イェーイイェーイイェーイ"といった
ビートルズお得意の山彦コーラスから取っているのだと思いますが、
「ですから〜〜、原題と全く違うから!」とツッコミ度満載の邦題になってしまっています。
他にもたくさんありますが、本作の"HELP!"もそうで、何が"4人はアイドル"だよ!
と憤りを感じてしまいます。
「こんな生活は嫌だ!助けてくれ!」とジョンの本心をストレートに歌ったタイトルトラックなのに、
当時はまだメディアも発達していなかった背景も手伝って、
人気があるアイドルグループ程度にしか見えてなかったんでしょうね。
まぁ、いずれにしても原題をちゃんと理解した上で邦題を付けて欲しいものです。
この辺りの話題はまだまだわんさかありますのでまたの機会にということで。
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基。また余談が長くなってしまいました。。
デジタルリマスターの話に戻しますが、本作は1987年のCD化の際に
プロデューサーのジョージマーティンがリミキシングした作品になります。
(HELP!と次作のRUBBER SOULがその対象。なぜこの2作だけかというのはまた次回に)
CD化に際し、"PLEASE PLEASE ME"から"BEATLES FOR SALE"の初期4枚がモノラルで、
"HELP!"から"LET IT BE"までの8枚がステレオでリリースされ、
これが今までのビートルズカタログの基本となっていました。
そして2009年9月9日。
今回のリマスター版発売により、ステレオ版とモノラル版がそれぞれ基本カタログとして聴けるようになったわけです。
で、そんな今までもステレオ版が主流だった"HELP!"は今回のリマスターでどうなったか。
10回くらい聴き比べました。
この曲がとかこの曲のここの部分がというのはありません!
低音・中音・高音すべての音域において音の輪郭が今まで以上にはっきりしましたね。
これ以上いうことはありませんよ。
ちなみに、個人的に好きな曲は強いて言えば1.4.6.8.10.12.13.14.。
全部好きっていうことですね。
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[収録曲]
1. ヘルプ!
2. ザ・ナイト・ビフォア
3. 悲しみはぶっとばせ
4. アイ・ニード・ユー
5. アナザー・ガール
6. 恋のアドバイス
7. 涙の乗車券
8. アクト・ナチュラリー
9. イッツ・オンリー・ラヴ
10. ユー・ライク・ミー・トゥー・マッチ
11. テル・ミー・ホワット・ユー・シー
12. 夢の人
13. イエスタデイ
14. ディジー・ミス・リジー
※ 1.〜7.までが映画"HELP!"収録曲。
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次回は、6作目"RUBBER SOUL"からお送りします。
お楽しみに。
DJ. リュン・レノンでした。
【NO.32】ビートルズ、カタログリマスター記念☆☆ =第四話=
過去の関連記事はこちら↓↓
・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)
・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)
・ 第三話 : A HARD DAY'S NIGHT (ステレオ版)
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第四回目の今回は、4枚目のアルバム
「BEATLES FOR SALE (ステレオ版)」からお届けします。
リリースはクリスマス商戦に合わせて1964年の12月。
年アルバム2枚の契約ですから、これで何とか2枚を消化した形になります。
前作"A HARD DAY'S NIGHT"から5ヶ月後の発表。
やはりビートルズの仕事っぷりは目を見張るものがあります。
5ヶ月ありますが、実際レコーディングしたのは8日だけ。
毎度のことですが、す、すごいの境地を越えています。。
その間、世界各国32ヶ所でツアー公演がありました。
特にアメリカで行われたハリウッドボールのライブは
ビートルズ初の公式ライブアルバムで有名ですが、
レコードでリリースされたのは1977年と解散後で、
さらに今なおCD化されていない伝説的なアルバムとなっています。
"ライブ アット ハリウッドボウル"が1964年にリリースされていたら、
今回紹介する"BEATLES FOR SALE"はこの形では存在しなかったかもしれませんね。
ちなみに、"ライブ アット ハリウッドボウル"はレコードであれば、比較的手に入ります。
が、ビートルマニアの熱狂ぶりがすごくて聴けたもんじゃないですが。。
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ジャケット左上を見て下さい。
ジョンの頭の上の辺りです。あ、ジョンってどの人かわかりますか??
左からジョージ、ジョン、リンゴ、ポールです。
よ〜く見ると、アルバムのタイトルが記載されています。
"BEATLES FOR SALE"。
つまりビートルズ売り出し中。
世界制覇をしている背景があってのジョークが効いています。
そして、細かい話ですが、本来beatlesには"the"が付くはずなんですが本タイトルには付いていません。
これは、冒頭のクリスマス商戦とかけてのことだと思います。
冠詞"the"。うまく説明できませんが、英文法に説明すると、
付けることによって特定のものを指すため、ビートルズという新種の商品を売り出してますよ的な意味合いにしているんだと思います。
この辺りの発想もジョークが効いていてグッドです。
こういった仕掛がビートルズの魅力であり、ホントとウソが錯綜する原因になっているのでしょう。
それにしてもジョージの髪型。
どんぐり坊やみたいで愛着が沸いてきます。
余談ですが、巻いているマフラーはビートルズがデビューする少し前までメンバーだった
元祖ベーシスト、スチュアート・サトクリフの彼女だったアストリット・キルヒヘルがビートルズに頼まれて編んだものです。
スチュやキルヒの話はまた機会があるときに。。
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いつもながら前置きが長くてすみません。。
しかし、モノラル版の紹介のときにもネタはまだまだあるのでご安心下さい。
ここからが本題。
本作までがモノラル版で主流に発売されていたアルバム。
このアルバムも"A HARD DAY'S NIGHT"と同様4トラックでレコーディングされているので、
ステレオミックス時の音の分離という点では、初期2作より断然違和感なく聴けると思います。
特にこの頃はボブ・ディランに傾倒していた時期ということもあり、
アコースティックな曲が多い分、ステレオミックスの方がマッチしているのではと思われる曲もあります。
3. ベイビーズ・イン・ブラック
5. アイル・フォロー・ザ・サン
9. ワーズ・オブ・ラヴ
12. パーティーはそのままに
がその辺りでしょうか。何となくな分け方ですが、個人的に思うのは
ストレートなロックンロールはモノラル、バラードやポップスはステレオが合うような気がします。
それから人別でいくと、ジョンはモノラル向き、ポールはステレオ向きというような気もします。
ジョンはシンプルで、極力少ない楽器で作曲。
ポールは緻密で、少しオーバー気味とも言えますが隠し味を加えて作曲。
そんなタイプの異なる二人が一緒にハーモニーを奏でた時、マジックが起こるのです!
さらにここにジョージが加わると、1日ご飯を食べなくても生きていけるくらいの衝動が起きますからね。
本作では特に、"3. ベイビーズ・イン・ブラック"と"12. パーティーはそのままに"は必聴です。
ステレオ版ということとリマスターということで、
音の輪郭と広がりが聴き手を一層気持ちよくさせてくれる、
そんな仕上りになっています。
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[収録曲]
1. ノー・リプライ
2. アイム・ア・ルーザー
3. ベイビーズ・イン・ブラック
4. ロック・アンド・ロール・ミュージック
5. アイル・フォロー・ザ・サン
6. ミスター・ムーンライト
7. カンサス・シティ|ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ!
8. エイト・デイズ・ア・ウィーク
9. ワーズ・オブ・ラヴ
10. ハニー・ドント
11. エヴリ・リトル・シング
12. パーティーはそのままに
13. ホワット・ユーアー・ドゥーイング
14. みんないい娘
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次回は、5THアルバム「HELP (ステレオ版)」からお届けします。
【NO.30】ビートルズ、カタログリマスター記念☆☆ =第三話=
過去の関連記事はこちら↓↓
・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)
・ 第二話 : With the Beatles (ステレオ版)
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第三回は、初の映画出演作"A HARD DAY'S NIGHT"で同名アルバムとなった
「A HARD DAY'S NIGHT (ステレオ版)」からお届けします。
この映画。
私が大好きな映画の一つで常にフェイバリットベスト3に入っています。
(大概1位ですけど、たまに変わるのは韓流のせい??)
ちなみに2009年9月27日現在のベスト3は、、
□ 僕の彼女を紹介します (主演 : チョン・ジヒョン)
□ A HARD DAY'S NIGHT (主演 : ビートルズ)
□ 夏の香り (主演 : ソン・イェジン)
韓流2タイトルに交じって健闘しています。
1964年リリースですから発売から今年で45年。
2000年にDVDで再発され、今も色褪せずに残り(モノクロですが、、)、
そして私のようなリアルタイムでない世代にも支持されているという事実は
ビートルズが如何に魅力的な存在だったかを物語ることになるのでしょう。
(魅力、ここがポイントで魅力が尽きないから語られ続けるんだと思います)
仕舞った!これは、映画"A HARD DAY'S NIGHT"だけに言えることではなく、
ビートルズに関わること全般に言える話です。
ついつい話が飛躍しすぎました。失敬、失敬。
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さて、1964年7月にリリースとなった本作は前述の通り、
主に映画用に作られた曲が収められたサウンドトラック的な存在になっていますが、
映画の存在を知らない方でも、ビートルズの3枚目のアルバムとして充分に聴けると思います。
ビートルズを前期中期後期と3つの時代に分けると、
一般的には、前期で一番評価されているアルバムに当たります。
ちなみに私のお気に入りは、前期ではファーストアルバムの"Please Please Me"。
せーのでの一発録り録音が荒々しい半面、サウンドにパワーを感じてしまいます。
何だかんだいって、全13枚を聴いてまた初めに戻ってくるファンの方も多いのではないでしょうか。
年齢や聴く時期によって、フェイバリットな時代が変わってくるのもビートルズの魅力でしょう。
(如何、如何。今日は話が脱線しやすいですなぁ。)
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話を戻して、、
前作"with the beatles"から8ヶ月後のリリース。
ビートルズにしては少し空いた感はあるでしょう。
その間、何をしていたか。
そうです。冒頭でもあったように映画の撮影をしていたわけです。
"A HARD DAY'S NIGHT"のタイトルトラックの通り、ビートルズには休む暇を与えられなかったんですねぇ。
あー、忙し、忙し、、
ミュージシャンが映画に出るというは、当時の流行りで出演できれば一流といった風潮もあったようです。
ビートルズもエルヴィス・プレスリーやリトル・リチャードを観て映画出演に憧れていたみたいですね。
何故そんなに映画の話ばかりするかというと、
「動くビートルズが広く知られた」ということがポイントだからです。
当時は、今の時代のように映像媒体が多く存在していなかったため、
曲は知っていても、ジャケットをみてどれがジョンでどれがポールでなんか知っている人は少なく、
エドサリバンショー(ビートルズ出演時の視聴率は70%を越えたとか)のようなテレビ出演でもちょっとした会話に加え、
演奏しているビートルズしか映らないわけですから、映画を通して動くビートルズを観れるということは、
当時のファンにとってはとても刺激的なことだったはずです。
そして、映画"A HARD DAY'S NIGHT"のさらに優れていたことは、
4人のそれぞれの個性をキャラクターとして打ち出せたことにあると思います。
ジョンはリーダー的だけどお茶目な存在、ポールは行動派でインテリ、
ジョージは物静かなおしゃれさん、リンゴはほのぼのでみんなの癒し役、
多少演技的なところはあるかもしれませんが、今でもこのキャラクターのイメージが定着しているは、
マネージャーのブライアン・エプスタインや映画監督のリチャード・レスターの手腕によるところが大きいでしょう。
とにかく、騙されたと思って観てみて下さい!
映像とサウンドからビートルズを体感できる作品です。
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ここからが今回の企画の主題。
「前置き長げーよ!」と思った方、これでも抑えているのでご勘弁を。。
前2作までが2トラックレコーディングだったのに対し、
本作から4トラックにグレードアップされ、サウンドにより広がりが出ています。
(デビュー当時から4トラックレコーダーはあったようですが、当時は2トラックで十分と考えられていた)
例えば、トラック1にドラム、トラック2にベース、トラック3にギター、
トラック4にボーカルといった具合にそれぞれの楽器を別のトラックに録音できるので、
演奏をミスしたときや各楽器のボリュームやトーンを調整する作業が格段に上がります。
また本作もオリジナル版はモノラルでのリリースが主流でした。
今回CDでは初リリース(厳密には2004年頃にアメリカ版で発売されている)のステレオ版。
もとが4トラック録音なので、前2作より違和感なく聴けますよ!
モノラル版に比べ前に出る感じは劣りますが、
ごく簡単にいうと音が4方向から聴こえますから、臨場感の点ではステレオ版の方が勝ります。
特に、映画の中でビートルズが電車の中で[恋する二人]を演奏する1シーンとマッチしているのはステレオ版ではないでしょうか。
(ちなみにかなり余談ですが、この1シーンの撮影で出会ったのがパティ・ボイドで、
後のジョージ・ハリスンの奥さんになります。
しかし数年後離婚し今度はエリック・クラプトンの奥さんになり、さらに離婚するのですが、
当時は誰もそんなことは予測できなかったことでしょう。
この辺りの話もいつの日かということで。)
一方、[恋におちたら]や[すてきなダンス]は、ステレオ版では臨場感がありすぎて(エコーかかりすぎじゃない?)あまり好んで聴こうと思いませんでしたね。
やっぱり突き詰めればやっぱりモノラル版の方が聴いていて燃えます。
最後に楽器面では、ジョージ・ハリスンが使用した12弦ギターが大きく貢献しているでしょう。
通常6弦のギターにさらに1オクターブ上の弦がそれぞれの弦の下に付いているわけです。
弾き方は6弦と同じですが、1オクターブ上の弦も一緒に抑えるので必然的に倍音が発生し、
サウンドが煌びやかになるのです。
タイトル曲"A HARD DAY'S NIGHT"のイントロの、
「じゃ〜〜〜〜ん」
の音がそれ。
コードGsus4/Dのフォームで一発「じゃ〜〜〜〜ん」とやるだけで
聴く人を惹きつける魔法のコードをさらに12弦で弾く発想に感服です。
ギターの練習をするときは無意識に何度も弾いてしまうのは私だけでしょうか。
無性にビートリたくなってきました。
では今日はこの辺でお開きにさせて頂きます。
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[収録曲]
1. ア・ハード・デイズ・ナイト ★
2. 恋する二人 ★
3. 恋におちたら ★
4. すてきなダンス ★
5. アンド・アイ・ラヴ・ハー ★
6. テル・ミー・ホワイ ★
7. キャント・バイ・ミー・ラヴ ★
8. エニイ・タイム・アット・オール
9. ぼくが泣く
10. 今日の誓い
11. 家に帰れば
12. ユー・キャント・ドゥ・ザット
13. アイル・ビー・バック
※ "★"は、映画使用曲。
※ 劇中では、その他「with the beatles」から[アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン]、[ドント・バザー・ミー]、[オール・マイ・ラヴィング]の3曲と、シングルから[シー・ラブズ・ユー]の1曲が使用されています。
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次回は、4thアルバム「BEATLES FOR SALE(ステレオ版)」からお送りします。
【NO.28】ビートルズ、カタログリマスター記念☆☆ =第二話=
過去の関連記事はこちら↓↓
・ 第一話 : PLEASE PLEASE ME (ステレオ版)
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「連載が終わったら、一番よさそうなアルバムを買うよ。」
とは、店長Xのコメント。
ビートルズ関連の記事は今までいつだって書く気満々だったんですが、
書き出したらどんどんスパイラルにハマりそうで、
この連載を始める前も結構悩んでいたんですよね。
しかし蓋を開けてみると、前回の反応が結構好評のようで少しホッとしました。
(無論、おもしろみや魅力を感じない方もいらっしゃると思いますけど。)
今回の連載は、リマスターによって何が変わったかが主題。
ビートルズを語る上で、「時代」や「ファッション」、「カルチャー」、「思想」など
切り口がたくさんあり、それらが密に関わっている部分もあるので、
一概に"リマスターで〜"だけの話では留まらなくなってしまうかもしれませんが、
(好きな人の中では脱線は日常的なんですけどね、、)
気長に読んで頂けたらと思います。
※参考文献なしで、今までどこから得た知識か忘れましたけど、思い付いたことを書くというやり方で進めようと思います。
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第二回目は、セカンドアルバム「with the beatles (ステレオ版)」からお届けします。
発売は1963年11月ですから、前作のファーストアルバム「Please Please ME」から約8ヶ月後のリリースということになります。
当時の契約では、1年にアルバム2枚で、シングル5枚(だったかな?)のリリースが条件。
シングルはひとまず置いておいて、現在では一般的に1年に1枚アルバムが出れば「ばんざーい」的なところがあるので、
今から考えると驚異的なペースでのリリースですよね。
(こんな生活が1966年まで続くわけですが、、)
そして、レコーディングにかけた時間はというと、
前作デビューアルバムは市場のニーズが未知だったせいか
経費の面で一日で録ったのに対し、本作では6日もかけています。
ファーストが前英チャート30週(7ヶ月ちょい)1位と激売した結果でしょう。
レコーディングに費やした時間が長くなった分、サウンドは向上。
しかもシングル曲は一つも入れることなく、
つまりすべて新曲で14曲(8曲オリジナル、6曲カバー)を録ったわけです。
6日間で作詞と作曲とアレンジ。
「す、すごすぎる、、」
365日のうち"Please〜"と合わせて計7日レコーディング。
それ以外がほんとんどライブだったことを考えると、
次作"A Hard Days Night"に繋がる(フレーズ然り)のも納得できます。
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オリジナルは、モノラル版が普及版としてリリースされています。
(前回記載の通り、当時はステレオを聴く機材が高価だった)
1987年のCD化の際にデジタルリマスターされたわけですが、
それと何が変わったか??
簡単に言うと、「PLEASE PLEASE ME」と同様に2トラック機材でレコーディングされているため、
ステレオ版ですと、スピーカーの左からカラオケ、右からは歌が聴けます。
まだ今回のモノラルリマスター版を聴いていませんが、
個人的にはモノラル版の方が左右から同じものが流れている分、
迫力があってすごくライブ感溢れるサウンドが聴けると思います。
そもそもこのセカンドアルバムまでは一発録りが基本だったようですからね。
4人がせーので歌と楽器を奏でる訳です。
聴き手としては、わざわざステレオにする必要はないでしょう。
ちなみにステレオ版も少数ですがリリースしているのは、
声(ボーカル)と楽器(カラオケ)の音量を調整するため2トラック必要で、
その際それぞれ(各トラック)のバランスをとりモノラルにミキシングしているわけですが、
「まぁ、ステレオも作れるよね」という軽いノリで、主に音に拘る人向け(当時はクラシック愛好家がメイン)に作ったようです。
今となってはマニアの中では希少価値が付いており、
"Please〜"と同様○百万円するレコードもあるとかないとか。
またモノラル版のときに触れますが、"Please〜"のオデオン製の盤が赤いレコードは、
もっともっともっと高値で取引されているそうです。
奥深い。。
私は、当時のグッズやレコードにあまり興味はないのですが、
"Please〜"のオデオン製の盤が赤いレコードだけは手に入れたい!
なんて思ったりしているんですけどね、、
そんなときだけ、
Money, that's what I want♪
あと一つ、仮説として個人的に思っているのは、
"Please〜"に比べ音の迫力が少なくなっているような気がします。
これは、おそらくレコーディングの手法に起因するところで、
同じ2トラックレコーディングでも、例えばこんな感じで
まずは、トラック?とトラック?に歌とカラオケを分けて録音、
次に、?と?を編集する。
さらに、?に?の音源を重ね、空いた?に追加で新たな音を入れる。
といった手法を採ったために、"Please〜"より臨場感がなくなったのかな?
と思っていますが、いかがでしょうか??
上記の手法は当時よくやられていたことで(今も私はやっている)、
そんな面倒を解消するために今では32トラックとか64トラックとかが
普通になっているんですけどね。。(一般庶民の家には入らないっす、、)
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[収録曲]
1. イット・ウォント・ビー・ロング
2. オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ
3. オール・マイ・ラヴィング
4. ドント・バザー・ミー
5. リトル・チャイルド
6. ティル・ゼア・ウォズ・ユー
7. プリーズ・ミスター・ポストマン
8. ロール・オーバー・ベートーヴェン
9. ホールド・ミー・タイト
10. ユー・リアリー・ゴッタ・ホールド・オン・ミー
11. アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン
12. デヴィル・イン・ハー・ハート
13. ナット・ア・セカンド・タイム
14. マネー
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次回は、サードアルバム「A Hard Days Night(ステレオ版)」からお送りします。